2023/10/16 17:08
「ルーイーン 2004 17年 / キングスバリーゴールド」飲んでみました。
ルーイーンとは、キングスバリーゴールドの商品名で
スコットランドのゲール語で「シークレットだが素晴らしい」という意味で
蒸溜所名が明かせない素晴らしいシングルモルトをこの名称でリリースしています。
蒸溜所名は明かせないけど、オークニー諸島のシングルモルトとは公開されており
メインランドには蒸溜所が二つしかなく、シェリー樽熟成しているシングルモルトと言えば
知っている人にはわかる蒸溜所ですよね。
そんなシングルモルトのシェリーバットでの17年熟成、
アルコール度数は、63.7%と高めです。
余談ですが、樽の中の湿度よりも熟成庫の中の湿度が高ければ
外気の水蒸気は、樽の中に入り、逆にアルコールが外に蒸散します。
なので、スコットランドのような多湿のところでは、アルコール度数が下がり
ケンタッキー州のような乾燥している所では水分が先に蒸散するので
アルコール度数が上がる傾向にあります。
ウイスキーは樽にエントリーするときのアルコール度数は、63.5%前後と言われておりますが、
今回は瓶詰めするときアルコール度数が上がっているので
どんな所で熟成していたのか気になる所ではありますよね。
さて、話はそれましたが、早速飲んでみます。
色は、シェリー樽熟成のシングルカスクとあってきれいな茶褐色。
香りは、開けた途端にオロロソの甘渋い香りが広がります。
63.7%とハイアルコールですが、鼻にツンとくるアルコール感はほぼないですね。
街角で天津甘栗屋さんがあるとその手前10mぐらいから甘い香りが漂いますが、
そんな香ばしい天津甘栗のような香りがします。
天津甘栗と思うと、脳が「栗」を探してしまうのか
栗の渋皮煮のような渋皮部分のほろ苦い香りや
栗きんとんのようなサツマイモのような水飴のような甘い香りが漂います。
口に含むと、モルティですね。樽の熟成に負けないモルトの強さを感じます。
甘さのほとんどのないスコーンのような穀物の甘み
高カカオの良い香りと渋さから
チェリーボンボンのように中からチェリーの甘みとにじみ出るウイスキー感。
夏から秋にかけて緑から黄色に変わる草原のような香り。
少し水を口に含むとあずきのようなあんみつのような甘い風味が口の中に広がります。
これは、美味しいですね。
開けたてでいろんな香りが飛び交うので
またいろんな香りが楽しめそうです。
よかったらみなさんも飲んでみてください!